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建築紛争

■紛争の類型

ひとくちに建築紛争と言いましても,様々な問題がありますが,相談として多い事例や,相談として多いとまでは言えないが,当事務所で扱ったことのある事例としては,次のようなものがあります。

(1)土地の地盤沈下によって,土地や建物に亀裂が発生した事例
(2)土地の基礎工事が不良であるため,建物の耐震強度に不足が生じた事例
(3)工事代金について,追加工事代金として請求ができるのか,それとも本工事に含まれるものとして追加工事代金を請求できないのかが問題となった事例
(4)購入した建物に,シロアリが巣くっていた事例
(5)建築してもらった建物に,雨漏り,ひび割れ,窓枠の歪み,床の傾きなどの欠陥があった事例
(6)建築してもらった建物内に,規定量以上の化学物質が充満している,いわゆるシックハウスであった事例
(7)自宅の近くに高いビルが建設されることになったため,日照権が侵害されそうになった事例

■紛争の解決と専門家の協力

紛争の解決方法としては,建築紛争であっても,他の事件と大きな違いはなく,相手との交渉,調停,訴訟などで解決を図っていきます。 ただし,建築紛争は,建物の設計図を読み込んだり,構造計算をしたり,現場を調査したりする必要があるのですが,それらを的確に行い,工事の問題点を発見するには専門知識が不可欠です(医療過誤訴訟と共通する問題です)。
ところが,弁護士も裁判官も建築士などの資格を有しているわけではなく,建築については素人です。
一方で,建設会社を訴える場合,建設会社側には,建築の専門家が多数揃っていることになります。
そこで,建築を注文した側が,建設会社側と対等に交渉したり,裁判をしたりするためには,弁護士だけで解決することは難しく,建築の専門家とも協力体制を築くことが不可欠です。
当事務所では,長年,一級建築士と協力して事件の解決に当たっていますので,いつでも建築の専門家との協力体制を築いていくことができます。上記の事例のほとんどが,建築士と協力して,解決してきたものです。

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